個人の責任なのか?全体の責任なのか?①

何年か前、人事の仕事をされている方から、こんな話を聞いた事があります。


採用で、結果が合格で無かった人にその旨の連絡をしたら、
なんで自分じゃダメなのか、納得がいかないから理由を教えて欲しいし、
再度面談をして欲しい、との事。


採用する人数が決まっていたそうなので、
面談の結果として採用はできないと改めて連絡をしたそうです。


採用する、しないは、幾らスキルや資格があったとしても、
会社の雰囲気や周りの人と合いそうもなければ、採用はできないそうですし、
そもそもコミュニケーションに支障が出たり、質問をしても返事もろくにできなければ、
そちらも採用はできません。


私も昔アルバイトで、派遣の説明会で講師役をしていた事がありましたが、
携帯で情報の登録をお願いした後、説明に戻っても、
その後ずっと携帯に集中し、話を聞いていない人には、やはり
仕事を紹介するにあたり、本当にお願いできるのか疑問が残りました。
(そういった人がいた場合は、もちろん上長の指示を仰ぎます)



でもね、
話が聞けない、集中が出来ない、緊張しすぎて話せない、報告しない、、などなど、仕事だけじゃなく、自分以外の誰かと一緒に何かをする時にも必要な人間力、人間関係力が育ちきらないのは、それって個人の問題なんでしょうか?



それとも、社会の問題なんでしょうか?



現代は個人主義なので、基本自分が悪い、あいつが悪い、と
個人を否定します。


でも実は、本当に心からなんでも話せる友人をつくる作り方も、
信頼とは何で、何をどうしたら構築できるようになるかも、



本当は誰も知らないんです。



例え攻略法があったとしても、一部の人にはできても、
他の人には出来ないこともあるし、



どんな人が聞いても、それをやれば誰でも親友ができるよね!って本も、方法論もありません。


それにたとえ上手くいってたとしても、条件や状況がかわれば、上手くいかなくなるなんて、しばしば。


じゃどうして、どんな人が聞いても、それをやれば誰でも親友ができるよね!って本も、方法論は無いのでしょう?


その根本原因について、次回説明していきます。